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2025.4.21

アスリートの引退後が不安?今からできるキャリア準備のステップとは

 

現役アスリートにとって、競技人生はいつか終わりが来るものです。多くの選手が「引退後の生活が不安」「何をすればいいかわからない」と感じるのも無理はありません。しかし、引退後のキャリアを前向きにスタートさせるためには、現役中からの準備が鍵となります。本記事では、アスリートが引退後に備えて今からできるキャリア準備のステップを解説します。

なぜアスリートは引退後に不安を感じるのか?

プロ・アマ問わず、アスリートの多くが競技中心の生活を送ってきたため、社会経験やスキルの幅が限定されているケースが少なくありません。引退によって以下のような課題に直面します。

  • 収入の減少・喪失
  • アイデンティティの喪失感
  • 社会人経験の不足
  • 人間関係の変化
  • 将来像の不明確さ

実際に、JOCの調査でも多くの元アスリートが「競技以外のキャリアへの不安」を抱えていたというデータがあります。ですが、こうした不安は準備次第で大きく軽減できます。

現役中から始められるキャリア準備のステップ

1. 自己分析をして「強み・価値」を言語化する

競技を通じて身につけた忍耐力、リーダーシップ、目標達成力などは、ビジネスの現場でも求められるスキルです。これらを自覚し、他者に伝えられる形で言語化することが最初の一歩です。

  • どんな困難をどう乗り越えてきたか
  • チームでの役割・信頼関係の築き方
  • 成功体験と失敗体験からの学び

これらを棚卸しすることで、引退後のキャリアにもつながる「自分の武器」が見えてきます。

 

2. 興味のある業界・職種をリサーチする

いざ引退した後に「何がしたいかわからない」とならないよう、興味のある分野や職種について調べておくことが大切です。

  • スポーツ指導(コーチ、トレーナー)
  • スポーツビジネス(運営、マネジメント)
  • 教育・福祉(保育士、福祉支援員)
  • 営業・広報(企業アンバサダー、広報職)
  • 起業(スポーツ教室、オンラインサービス)

実際にセカンドキャリアを築いた元アスリートの話を聞く機会も有益です。

 

3. スキルを磨く(資格・副業・学び直し)

スキルアップは競技と両立できる範囲でも十分可能です。たとえば…

  • オンライン講座(ビジネススキル、語学など)
  • 国家資格や民間資格の取得(パーソナルトレーナー、スポーツ指導員など)
  • SNS発信・ライティングなどの副業チャレンジ

小さな学びや経験の積み重ねが、大きな自信と可能性につながります。

4. 信頼できるキャリアサポートを活用する

スポーツ庁やJOC、民間企業など、アスリートのキャリア支援を行う機関は増えています。

  • JOC「アスリートキャリア支援事業」
  • Find-FC(スポンサー・キャリア支援プラットフォーム)
  • 日本アスリート会議(JAN)
  • スポーツ庁公認のキャリアカウンセリング窓口 など

現役中からこうした支援に触れておくことで、将来の道がより明確になります。

実際に準備していた元アスリートの事例

たとえば、元競泳選手のAさんは、現役時代からスポーツ栄養に興味を持ち、引退後に管理栄養士資格を取得。現在はジュニアチームの栄養指導や、企業セミナー講師として活躍しています。

また、女子バスケットボールの元選手Bさんは、競技の傍らSNSやブログで情報発信を継続。引退後はその経験が評価され、広報職として企業に就職しています。

まとめ:引退後は“終わり”ではなく、“新しいスタート”

競技人生の終わりは、人生の終わりではありません。むしろ、アスリートだからこそ得られた経験や視点は、社会に出てからの武器になります。

今からできる小さな一歩が、引退後の未来を大きく変える力になります。「その時が来たら考える」ではなく、「今だからこそできる準備」を始めてみませんか?

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